a.精神分析のご相談
週4日(1回50分)という時間枠を維持できる方に限らせていただきます。幼少期からの心的体験に取り組むには、精神分析という時間の厚みのある枠組みでしかなしえない水準のものがあります。少なくとも2年間は必要と言われていますが、十分な時間をかけていくことで残り数十年の人生に地に足のついた変化が生じうる、極めて限られた自己投資のための機会でもあります。週4日以上の精神分析は基本的には、国際精神分析協会 International Psychoanalytical Association (IPA)(https://www.ipa.world/)支部である日本精神分析協会(www.jpas.jp/)に登録されている精神分析家(2024年6月現在日本では45名:2名の名誉会員、43名の会員)ならびに、会員の中の上級指導者である訓練分析家(2024年6月現在13名)に教育を受けている精神分析家候補生(2024年6月現在24名)にしか実践が認められていない数少ない機会と言えます。
そこで得られるものは現在も含めてその後の人生に大きく支えとなることが期待されますが、それなりの動機づけやかかわりが必要となります。メールでの十分なやりとり(時には質問紙もまじえて)でお互いの状況の確認の後、計4回(1回50分)のアセスメントで話し合ってから開始とさせていただきます。また皆様方からも、長い時間をかけるに値するかどうかということや分析者との相性について見極めていただく大切な機会でもあります。一般的には寝椅子を用いて行われます。精神分析が開始となった場合、1セッションにつき8000~10000円(税込)が目安です。
*2024年6月現在、当面空きがありません。
b.精神分析的セラピーのご相談
精神分析的セラピーとは週に1~3日の枠組みでなされ、週に4日以上の実践である精神分析を応用したスタイルで、症状の改善など治療という目標に焦点化されて行われる営みです。当オフィスでは、週に2日(1回50分)の精神分析的セラピー(寝椅子もしくは対面で)のみ実践可能です。メールでの十分なやりとり(時には質問紙もまじえて)でお互いの状況の確認の後、50分×4回のアセスメントで検討してから開始とさせていただきます。セラピーが開始となった場合、1セッションにつき8000円~12000円(税込)です。
*2024年6月現在、わずかに空きがあります。
c.専門家を対象にした短期力動的セラピーのご相談
専門家(医師、臨床心理士、日本精神分析学会員など)を対象にした計12回の回数限定での短期力動的セラピーです。臨床状況で自覚されやすい逆転移感情に焦点を当てる形が基本となります。当面は土曜の午前~昼の時間帯で週1日のみ実践可能です。臨床場面で繰り返しがちな困った状況についてメールや質問紙でのやりとりの後、合意に至れば開始とさせていただきます。1セッションにつき8000円~12000円(税込)です。
d.個人スーパービジョン(週1回もしくは2週に1回)
精神科医療やその関連領域の専門家(医師、臨床心理士、日本精神分析学会員など)を対象にしています。英国対象関係論の立場から精神医学的現実も視野に入れつつ、ともに考えや空想を深めていくことに貢献できればというスタンスです。週に1日以上の頻度で実践されている精神分析的セラピーのケースが望ましいですが、月に1~2日、1回30分のような力動的精神療法のケースコンサルテーションや、アセスメントそのものだけでも臨床状況を考慮しつつご相談に応じます。1セッションにつき8000円~12000円(税込)です。